一般のみなさま

4.解剖やAiについて

Last Update:2017年12月20日

解剖やAiについて

医療事故調査制度では、解剖やAiの実施は義務づけられておらず、医療機関が必要かどうかを検討して決定します。

なお、医療機関で行う解剖又はAiには、ご遺族の同意が必要です。
また、医療機関によっては、自施設では解剖又はAiが実施できない場合があり、近隣の医療機関の協力を得て、他施設に搬送して実施することもあります。

「解剖」について

解剖とは、直接、お体の中を確認し、亡くなった原因やその原因と診療行為との関連性などを検討するものです。

解剖は、「死因、診断が正しかったのか」、「病気がどの程度進行していたのか」、「治療の効果はどうだったのか」、「原病とは別の病気が存在していたのか」など、どうして亡くなられたのかを知るための手がかりを得るための重要な調査です。

解剖のご同意については、後で後悔されないよう、ご遺族の皆様でよく検討されることをおすすめします。

解剖を実施する場合は、通常、ご遺体の組織の変化を抑えるために2~4℃で保存され、保冷剤でお体を冷やします。その際、医療事故に関係したと考えられるチューブ等がある場合は、それらを留置した状態で解剖を実施します。

解剖は、通常、2~3時間ほどで終了します。解剖後はお体を清拭し、ご遺族のもとに戻されます。解剖終了後は、ご遺族に肉眼的所見の説明があり、解剖所見をもとに死亡診断書等が発行されます。

その他、顕微鏡で観察するための組織標本を作製し、病理医が各臓器の異常を詳細に調べますので、解剖の最終的な結果は、1か月から数か月かかることがあります。

「死亡時画像診断(Ai)」について

Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)とは、CTやMRI等の画像診断装置を用いてご遺体を検査し、死因究明等に役立てる検査手法です。

解剖を希望されない場合、Aiのみを行うこともできますが、Aiは画像で判断するものですので、この検査だけで死因を明確にすることは困難な場合があります。

亡くなられた時の状況の保存について

院内調査を実施する際は、より良い調査とするため、客観的事実の情報として亡くなられた時の状況を広い範囲で保存する必要があります。保存する内容は、ご遺族の同意を得て、医療機関が決定しますので、ご協力をよろしくお願いします。

保存の内容について

  • 亡くなられた直後(または生前)の血液、尿など
  • 事故に関係があると思われるチューブ類、点滴など(抜かずに挿入されたままの状態にします。)
  • ご遺体の写真撮影(体の表面、体内の状態の確認)
  • 心電図モニターなどの記録
  • 処置や手術で撮影した画像
  • 使用した医療機器、医療材料 等
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