当機構について

挨拶

Last Update:2022年7月27日

ご挨拶

 2022年6月9日付で日本医療安全調査機構理事長に選任されました門田守人です。

 当機構は、2015年(平成27年)10月、改正医療法により施行された「医療事故調査制度」における「医療事故調査・支援センター」(以下、「センター」という)として厚生労働大臣から指定を受け、その業務を行っています。

 理事長就任にあたり、医療事故調査制度についての私の考えを述べたいと思います。

 2006年に福島県立大野病院事件で医師が逮捕・起訴されるという事態が生じ、当時日本外科学会の会長職にあった私は、このような形で警察が医療に介入することに衝撃を受け、対応に奔走することになりました。この事件は私の医療事故に対する認識を大きく変えた出来事でした。
 すなわち、医師個人や各々の診療領域単位での努力だけでは、もはや現代の医療における課題を解決することはできない。医療界全体、さらには社会全体における制度設計から取り組むべきものであるという認識です。

 その後の社会全体としての取り組みの一つの現れが、この医療事故調査制度といえるでしょう。
 本制度では、「医療に起因する予期しない死亡」として医療事故が定義され、事故が起きた医療機関における死亡原因の調査が義務付けられました。医療事故として報告された全ての事例について調査を行うということであり、これは世界でも類を見ない制度です。また、この調査を行うのは当該医療機関自身であるという、医療者のプロフェッショナル・オートノミーを重視した仕組みとなっています。
 医療安全調査が組織名となっていますが、当機構の目的は単に調査に留まらず、調査等を通して「再発防止」を図り、医療の安全の確保と質の向上を目指すことであります。医療機関からセンターへ提出される院内調査結果報告は既に2,000件を超えており、これをセンターにおいて整理・分析し、テーマ抽出の上再発防止策の提言を行っています。報告情報が集積されるセンターにしかできない業務であり、非常に重要な役割であると認識しています。

 引き続き、医療機関の皆様、ご遺族の皆様のご協力を得ながら、共に本制度の推進に努めてまいります。
今後とも、皆様のご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

令和4年7月

一般社団法人日本医療安全調査機構 理事長  門田 守人

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