当機構の体制と活動状況

挨拶

Last Update:2017年3月24日

医療事故調査制度の施行開始にあたって

 平成27年10月より、医療事故調査制度が施行されることになりました。
 不幸にして医療の中で起きた事故によって家族を失った遺族からだけでなく、医療者側からも、社会からもその必要性が指摘されながら、策定には長い年月がかかりました。
 高齢化社会、日々進歩し複雑化する医療の中で起こり得る医療事故の原因には、医療が本質的に有する不確実性や、個々の人間が起こすかもしれないエラーを防ぐためのシステム構築の難しさ等々、医療に特有の問題があります。これらの状況の中で、医療事故の調査を行う際の基本的な考え方として、その責任の所在を究明し懲罰を加えることでは、本質的な原因が明確に出来ないばかりか、その事故から学び、再び同じような事故が起きないための方策に結びつかないことが徐々に明らかとなり、了解されるまでに経験と年月が必要であったと考えることができます。そして、事故の原因を明らかにすること、そこから得られたものを再発防止へ結びつけることを医療事故調査の基本的な考え方とすることに至ったといえるのではないでしょうか。
 この度の改正医療法の中で「医療事故調査制度」が制定され、本年10月から動き出します。私共、日本医療安全調査機構はこの制度の中で、「医療事故調査・支援センター」として厚生労働大臣から指定を受けました。院内事故調査を主体とした本制度を確実に実施することは、この制度に関わる者すべての責務であり、当機構としては改正医療法に規定された業務の適切かつ確実な実施に努めてまいります。
 今後とも皆様のご協力、ご指導をお願い致します。

平成27年10月
  一般社団法人日本医療安全調査機構 理事長  髙久 史麿

このページの先頭へ